みなさんこんにちは、野生のタヌキです!
今回は来季構想に向けた記事となります。
ドラフトで新たに入団する選手が一方、今季限りでユニフォームを脱ぐ選手もいます。
そこで今回は、今季限りでベイスターズから退団となる可能性のある選手を調べてみました。
今年の第一次戦力外通告は10月4日からと例年より早いため、このタイミングで記事を投稿させていただきます。
悲願のリーグ優勝に向けて
21年シーズンは自力優勝の可能性が消滅したベイスターズ。
来季は東の通年の活躍が待ち望まれ、今永とダブルエースで悲願の優勝に期待がかかります。
しかし現有戦力で優勝を目指すのは困難であり、投手・野手ともに新たな選手の獲得が必須です。
昨年のドラフトでは牧が球団安打記録を更新するなど、驚異的な活躍で長年の課題だったセカンドのスタメンを掴み取りました。
2020年は育成を含む8人の選手が入団した一方、昨年は以下の7選手が退団となりました。
赤間 謙 | 投手 | 戦力外→自由契約→引退 |
濱矢 廣大 | 投手 | 戦力外→自由契約 |
古村 徹 | 投手 | 戦力外→自由契約→引退 |
藤岡 好明 | 投手 | 戦力外→引退(→投手コーチ) |
飛雄馬 | 内野手 | 戦力外→自由契約→引退 |
石川 雄洋 | 内野手 | 戦力外→自由契約(→アメフト転向) |
百瀬 大騎 | 内野手 | 引退 |
現役引退した選手や経験を生かした投手コーチとなる選手がいる一方、キャプテンも務めた石川雄洋はアメフト転向という驚きの転職をとげました。
このようにセカンドキャリアは様々、次の一歩を踏み出しています。
戦力外対象選手を決めるにあたって
本題に入る前に、戦力外対象選手を決めるにあたって考慮したデータを紹介します。
主観だけでなく、データを用いた方が客観的視点を確保できると考えました。
今回用いたデータはこちらの2点です。
① 年齢(選手自身の年齢+ベイスターズの構成選手年齢層)
② 成績(1軍・2軍成績)
この2点を参考にしつつ、戦力外の可能性が高い選手を考えてみました。
選手の年齢層は以下の表、成績はこちらの打撃成績・投手成績を参照しました。

投手編
まずは投手から。
年齢層は20代前半と30代前半がボリューム層となっています。
若い選手(入団3年未満)は成績が相当振るわない限り戦力外となる可能性は低いため、成長を見込みづらい30代の選手が対象になると思われます。
また2軍でもほとんど通用しない選手は、高卒6年以上や大卒4年以上でも年齢層に関わらず戦力外となる可能性が高いです。(シビアな実力の世界のため仕方ないですね…)
以上の条件に該当する選手は以下の7選手だと考えます。
- 武藤 祐太
- 風張 蓮
- 進藤 拓也
- 笠井 崇正
- 飯塚 悟史
- 齋藤 俊介
- シャッケルフォード
武藤 祐太
今年は1軍登板がなく、2軍でも苦しい投球が続いています。
選手名 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回数 | 与四球 | 防御率 |
武藤 祐太 | 29 | 0 | 3 | 1 | 0 | 29 2/3 | 29 | 7.28 |
投球回数とほぼ同数の四球を与え、防御率7.28とかなり苦しい登板が続いています。
年齢も32歳、中日から戦力外として獲得こともあり、今年で戦力外濃厚だと思われます。
19・20年シーズンと敗戦処理だけでなく、オープナーなど幅広く起用されてきた選手ですので、戦力外濃厚の現状は非常に悲しいです…
風張 蓮
選手名 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回数 | 与四球 | 防御率 |
風張 蓮 | 19 | 1 | 1 | 0 | 0 | 21 | 9 | 5.14 |
昨シーズンヤクルトを戦力外となり、トライアウトを経て獲得した選手です。
しかし1軍では全く通用せず(防御率 7.71)、2軍でも良い成績を残せていません。
武藤のように敗戦処理を任せられる選手とはならず、今年限りとなると思われます。
進藤 拓也
選手名 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回数 | 与四球 | 防御率 |
進藤 拓也 | 27 | 0 | 0 | 0 | 0 | 27 2/3 | 12 | 3.25 |
昨年肘のクリーニング手術を行い、心機一転臨んだ今シーズンでしたが、1軍では結果を残せず。
2軍ではそこそこの成績を残すも、8月31日の広島戦では1四球に2死球と制球が定まらず。
1軍の登板数はわずか2にとどまり、年齢も29歳と若くないことから戦力外となる可能性が高いです。
笠井 崇正
選手名 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回数 | 与四球 | 防御率 |
笠井 崇正 | 20 | 1 | 1 | 0 | 0 | 20 2/3 | 23 | 6.97 |
武藤と同様、投球回数を上回る四球の多さに加え、防御率もほぼ7点台と2軍でも苦しい状況。
育成での指名から支配下契約を勝ち取った苦労人ですが、今年は制球面でかなり苦しいんでいます。
1軍でも開幕カードで6失点KO以来登板がなく、戦力外の可能性が高い選手の一人です。
飯塚 悟史
選手名 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回数 | 与四球 | 防御率 |
飯塚 悟史 | 19 | 2 | 0 | 0 | 0 | 27 2/3 | 16 | 3.90 |
高卒7年目の今年、1軍での登板も期待されながら8月に右肘のクリーニング手術を行い今季絶望。
24歳とはいえすでにプロ7年目で1軍で目立った活躍が出来ておらず、可能性としてはあまり高くないですが戦力外もあり得る状況です。
またリハビリも兼ねて育成契約の打診も、可能性としてはあると思います。
齋藤 俊介
選手名 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回数 | 与四球 | 防御率 |
斎藤 俊介 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 3.00 |
怪我で出遅れ3試合登板も、今度は右肘の手術で再び今季の登板絶望的な状況に。
大卒社会人出身のためすでに27歳、度重なる怪我に悩まされ1軍登板は2019年のみ。
投球自体は良いものを持っているだけに、立場が非常に微妙な選手です。
飯塚同様、育成契約の打診の可能性があると思います。
シャッケルフォード
シャッケルフォードに関しては外国人枠を使用するため、即戦力としての活躍が期待されます。
しかし1軍成績は以下の通りとなっているため、来季の契約は非常に微妙な状況となっています。
選手名 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 投球回数 | 与四球 | 防御率 |
シャッケルフォード | 29 | 1 | 0 | 1 | 4 | 29 1/3 | 15 | 5.52 |
トミージョン手術を受けていた影響もあり、当初は育成選手としての契約でしたが開幕前に支配下登録。2軍で好成績を残し1軍昇格も、非常に好不調の波が激しく起用が難しい状況に。
1軍最終登板となっている9月24日の試合では2死球3失点と大荒れ。
外国人枠の関係もあり、同じく現在中継ぎとして起用されているピープルズとの競争になると思います。
おそらく比較的安定感のあるピープルズを残すのではないかと思っています。
野手編
次は野手編です。
年齢のボリューム層としては30代前後の内野手、20代中盤の左打ち外野手が多くなっています。
しかし今季は怪我人続出でキャッチャーの戸柱や益子が外野を守る緊急事態にも陥ったため、多くの選手を戦力外にすることはないと考えています。
それでも年齢的に成長が見込めず、成績の振るわないという条件に該当する選手は以下の3選手。
- 髙城 俊人
- 宮本 秀明
- 中井 大介
高城 俊人
選手名 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 |
高城 俊人 | 23 | .234 | 0 | 3 | 0 | 5 | 15 |
今季は第三捕手として1軍のベンチを温めることが多く、ほとんど出番はありませんでした。
首脳陣も戦力としてではなく、あくまでも緊急用の捕手としか考えてないのかもしれません。
今季は強肩を武器に出場機会を増やしている山本が台頭し、おそらく来年以降も1軍での出番は第三捕手としてのみに限られるのではないでしょうか。
そのため戦力外となる可能性は高く、他の選手に第三捕手の役割を任せるのではないでしょうか。
宮本 秀明
選手名 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 |
宮本 秀明 | 53 | .241 | 2 | 21 | 19 | 17 | 34 |
キャンプやオープン戦では機動力を高めるため1軍での起用が多かったものの、盗塁成功率が低くシーズンは2軍が主戦場となりました。
1軍ではわずか11打数2安打、盗塁も成功と失敗が2つずつと成功率が5割と苦しい状況。
盗塁に関してはチーム全体で得意としている選手が少なく、盗塁のコツを教えられるコーチなどの存在が少ないことが影響していると考えられます。
戦力外の可能性はあまり高くないと考えていますが、今年のドラフト次第では戦力外となってしまうのではないでしょうか。
中井 大介
選手名 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 |
中井 大介 | 37 | .287 | 1 | 13 | 1 | 10 | 33 |
昨シーズンまでは貴重なユーティリティープレイヤーとして1軍帯同していましたが、
今年はシーズン序盤の打撃不振により2軍落ち、さらには怪我もあり出場試合も限られていました。
復帰後は2軍で打撃好調も、同じくユーテリティープレイヤーの知野や倉本と役割が重複しています。
1軍では右の代打が不在の状況でありながら1軍に呼ばれない現状を踏まえると、戦力外となる可能性があるのではないでしょうか。
まとめ&来季獲得すべき選手
以上投手・野手合わせて10人を来季の構想外として予想しました。
おそらく10人全員を戦力外にするとは思えませんが、6,7人ほどは該当するのではないでしょうか。
セカンドキャリアとして球団職員やコーチへと転身する選手も多く、彼らの人生を陰ながら応援したいファンの1人でありたいと思います。
去る選手がいる一方、新たにベイスターズに入団してくれる選手もいます。
そこで次回の記事では、今回使用した年齢表と課題のポジションを参考にしながら来季獲得する選手予想を行いたいと思います。
牧と森の台頭により長きにわたって苦しんでいた二遊間のポジションが解決方向に向かった今、やはり補強すべきは投手と捕手でしょうか…
それでは次回の記事をお楽しみに!